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Posted by 滋賀咲くブログ at

2008年03月30日

薪ストーブ論―来シーズン分の薪がやってきました。

本物の「暖房器」薪ストーブの燃料は言うまでもなく「薪」です。

これは里山の広葉樹(コナラ、カシ、ブナなど)が良いとされています。密度が高く火が長時間燃え続けることと、タール分が少なく煙突やストーブに負担をかけないからです。

樹木は通常60年を過ぎると、二酸化炭素の吸収量が減ってしまうので伐採して、若木を植樹した方が良いとされています。しかし、現在この広葉樹はほとんど商品にならないので、里山は老木が放置され、荒れています。この結果、本来、二酸化炭素吸収装置であり、酸素生成装置(光合成)である森林の働きが大変弱ってしまっているのだそうです。適切に老木を伐採し、若木を植樹することが必要なのです。

建築材料や、燃料として地域の里山の木を使う意味がここにあると言えます。ささやかな「地球環境」「地域環境」への貢献かもしれません。

本来は、自分で里山に入って、切り倒された木を、「玉切」(輪切りにすること)したり、割って薪の形にすることが必要なのですが、流石に今は時間が取れず(体力も不安?)「割り薪」にして頂いて購入しました。ちなみにこの薪はお隣の日野の山から来た薪だそうです。

薪棚に保管した薪は、来シーズンまで乾燥させると、きっと綺麗に燃えて身も心も温めてくれることだと思います。ちなみに我が家の場合、平日の夜と土日の使用だけで約3トンの薪が必要です。(M)   


Posted by ほんもの探検隊 at 21:04 Comments( 0 )

2008年03月19日

守山が舞台となっている能楽「望月」鑑賞報告!

3月16日(日)、守山市民ホールにて、

能楽「望月」


を鑑賞しましたiconN07

あまりにもたくさんの人(たぶん2~300人いたのでは)が来られていたのには正直驚きました。face08

守山市民ホールの大ホールに入ると、美しくて立派な能の舞台が設営されていて、
本来の舞台以外で公演するケースにおいては珍しく立派だそうでした。

あらすじだけ読んで行ったのですが、なんと最初に20分ほど使って、見どころなどを
説明してくださる時間があって、また、全セリフの書かれた台本のようなもの(A4で4ページほど)
も配られて、まったくの初心者の私でも楽しむことが出来ました。

一番の見どころである最後のほうの場面で、シテ(主役)が赤い獅子に扮して出てきたときは格好良さに感動しました。


事前のワークショップで披露された今井先生の動き↓




以前の歌舞伎体験に参加できなかったので、能楽との比較ができず少し残念ですが、能楽そのものを初めて体験してみて、今まで味わったことのない種類の感動がありました。

うまくレポートできませんが、みなさん機会があればぜひ体験していただくことをお勧めいたします。


ちなみに、㈱清原にて製作中の「望月 風呂敷」

クライマックスシーンの獅子舞の模様を絵にしております。




(文章:小棟梁藤田氏、投稿:若大将清原)
  
タグ :守山望月


Posted by ほんもの探検隊 at 20:09 Comments( 2 ) 文化

2008年03月05日

ヴォーリズ建築展~番外編④~

一粒の会の方とははじめて挨拶させていただきまして、特に理事のI建築事務所のIさん(偶然でしたが講演では隣席)は以前中小企業家同友会で政策委員会におられたそうで、滋賀文化短期大学、京都橘大学などで非常勤講師もつとめられておられ、現在もいろいろな方面から地域の活性化に尽力されておられるようです。

お話を伺うとヴォーリズは幼少の頃は相当病弱だったそうなのですが、そのために家族でカンザス州のレブンワースからアリゾナ州のフラッグスタッフ(最近はマラソン選手がトレーニングする場所として有名ですが)に引っ越してから本当に元気になることができたといいます。このことが生活環境の大切さを実感して、いつか自分もその場所づくりをしたいということを志すきっかけになったのかも知れませんね。

ヴォーリズ研究をしておられる大阪芸術大学の山形先生には大勢の方が取り巻いておられまして、でもなんとか近くを歩きながら少しだけお話を拝聴しながら3回目の見学をさせてもらいました。

近くに近江兄弟社学園の職員(教員)の方がいらっしゃいまして、満喜子夫人は神戸女学院を卒業してからアメリカに留学で8年間も住んでいたというますから、ヴォーリズと結婚しなければおそらく日本には帰ってこなかっただろうとか、実はヴォーリズが日本に帰化するまでの間の22年間入籍してなかったなどと言う話も飛び出しました。

というわけで2日間にわたりW・M・ヴォーリズ展を堪能いたしました。もう満腹。(笑)(デューク)
  


Posted by ほんもの探検隊 at 16:56 Comments( 4 )

2008年03月05日

ヴォーリズ建築展~番外編③~

「間」という表現の前に「ルビンの壺」のところでは「図」と「地」という表現がされていて、建物=「図」とそれ以外の空間=「地」という考えの中で、実は建物のない空間である「地」を生かすということでは神戸女学院の場合も関西学院大学の場合も中央の大きな広場が印象的なのですが、そこから離れた場所にある建物の前にもちょっとした広場がたくさん作られています。その広場というのが住宅設計の時の居間にあたるのではないか、つまり「学園建築においての広場はリビング」という話でした。

先日の見学会でも「九尺二間」のヴォーリズ山荘のところでハウスとホームの説明でもありましたが、ヴォーリズは以下の事を語っています。

「台所と寝室があれば家(ハウス)です。けれども、家とホームは違います。居間ができて初めてホームの資格になる。」

「住宅の美的思想は、主として居間に於いて現れる。」

台所と寝室の「ハウス」は「生きる」「暮らしを守る」場所、「ホーム」はそれにリビングを加えることで家族とのコミュニケーションを通じて「人間らしく生きる」空間も含まれた場所だということでしょうか。

ヴォーリズ建築設計事務所の逸話についてはこのようなことも。
大同生命ビルの設計で米国人設計技師が全体のデザインを受け持っていたのですが、それにヴォーリズが納得しなかったため日本人で最も信頼していた佐藤久勝にヴォーリズが再デザインを依頼し、別の有能なドラフトマン(彼自身もデザインを手掛ける力量が十分ある)がこれを製図したらしいのですが、それらが本当に自然に何のいさかいも起こらず進行したといいます。

前にも書いたように場を和ませる生来のヴォーリズ自身の人柄もありますが、そこに辿り着くために社内ではヴォーリズも含め全員が「さん」付けで呼び合うということなど文字通り「兄弟」として徹底して全ての社員が平等であるということによって、よりいっそう社員がヴォーリズに対して全幅の信頼を置くことへと繋がったのだと思います。

最終的には人生を終えた後も「恒春園」(近江兄弟社霊園)で自分の家族や社員・社友たち(ヴォーリズさんにとっては家族と同じ)と一緒に眠っていらっしゃることでも明らかですね。(ここは私のおまけ)(デューク)
  


Posted by ほんもの探検隊 at 16:54 Comments( 0 )

2008年03月05日

ヴォーリズ建築展~番外編②~

そして元ヴォーリズ設計事務所所長の石田氏の講演は、先輩方から聴いたヴォーリズが現役だったころの事務所の話もあり、とても興味あるものでした。

ヴォーリズと言う人は素人建築家としてその徹底的にクライアント側つまり生活者の視点と、当時のアメリカから最先端の技術者を呼び寄せ日本の技術者ととも共働させたところが特徴だと言われているようですが、生活者側(使用者側)の視点を持つことこそ本来プロフェッショナルとしては当たり前なのであり、建築家が自分の感性や技術優先で発想したものを押しつけてしまうことこそプロフェッショナルと言えないのではないかと述べられました。

ヴォーリズは先日お話したとおり、平面図やアイデアスケッチなどを描いてそれを大勢のスタッフがまとめて形にしていくというような仕事をしており、驚いたのはこの岡田山キャンパスの最初のグランドデザインをヴォーリズが描いていて、その設計思想がそのまま反映されながらもさらに洗練され見事な学園の姿となっておりました。

仕事に取り掛かる時から頭の中には誰よりも全体像が見えていたのではないでしょうか?つまりヴォーリズは映画監督でありオーケストラの指揮者なのでしょう。

またよく見かけるだまし絵の「ルビンの壺」を映して、壺を見るのではなくその外側の空間を見ることが大切なのであり、この建築群では広場であったり建物の立っていない部分というのを最大限に生かされていて、この「間」の取り方こそ、あの広大な建築群をとても心地よいものにしているのではないかとのことでした。

そして校舎の窓ガラスの長方形の辺の長さが黄金比(1:1.618)である黄金矩形であることも今回の講演にあわせて検証されたそうですが、非常に細かなところまで心配りがされた建物だったようです。

それからヴォーリズ設計事務所の先輩から聴かれた面白いエピソードとしては、設計中のピリピリした状態の中でヴォーリズが賛美歌の口笛を吹くと、誰かがそれに口笛でハモって、それからとても和やかな雰囲気になったといいます。ヴォーリズにとっては働く職場も、理想の居場所とならなければならなかったのではないかと思います。(デューク)   


Posted by ほんもの探検隊 at 16:53 Comments( 0 )

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