2008年04月29日
第58回長浜ひょうたんボウル
2008年4月29日、長浜ドームで開催された「ひょうたんボウル」観戦に行きました。
甲子園ボウル、ライスボウルについで日本で3番目に古い歴史を持つボウルゲームです。
お目当ては立命館VS神戸大学。
立命パンサーズは現在、関西大学リーグで関学と双璧をなす強豪チーム。
今年の新チームは強いのか?と言うところが見所でした。
結果は42-0でほとんどワンサイドゲームとなりました。
♯9RB(松森)、♯27K(石川)、♯86WR(呉田)など個人技でも、ラインの強さや鋭さでもパンサーズの強さが目立ったゲームでは在りました。
またリバースプレイなどもよく訓練されており関西大学リーグの覇権を争うチームに仕上がっているような気がしました。
ことしも関西大学リーグが楽しみです。(M)
甲子園ボウル、ライスボウルについで日本で3番目に古い歴史を持つボウルゲームです。
お目当ては立命館VS神戸大学。
立命パンサーズは現在、関西大学リーグで関学と双璧をなす強豪チーム。
今年の新チームは強いのか?と言うところが見所でした。
結果は42-0でほとんどワンサイドゲームとなりました。
♯9RB(松森)、♯27K(石川)、♯86WR(呉田)など個人技でも、ラインの強さや鋭さでもパンサーズの強さが目立ったゲームでは在りました。
またリバースプレイなどもよく訓練されており関西大学リーグの覇権を争うチームに仕上がっているような気がしました。
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ほんもの探検隊
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2008年04月25日
「ヤナギチェア」に本物を見る
8名の参加で、近江八幡の島田家具工芸殿のご協力で開催されました。
柳宗理(やなぎそうり・むねみち)師は、「民芸運動」の創始者、柳宗悦師の長男で当初は父親の「民芸運動」に反発していましたが、やがて「使うことに忠実に作られたものには自ずと自然で自由で健全で暖かみのある美しさが宿る」と言う民芸運動の「用の美」に開眼し、現代にも通用する多くの先駆的デザインを残されています。
今回は現代の名工を目指す「飛騨産業」さんが、この宗理師の「椅子」を復刻されたものを島田家具工芸さんが展示しておられたので、勉強させていただいた訳です。
「バタフライスツール」と「ヤナギチェア」と呼ばれる肘掛付き椅子を見せていただきました。
「バタフライスツール」は有名であり、どこかで眼にしたことのあるフォルムは本当にシンプルかつ美しいものでした。
そしてこのチェアの曲線は工学的にも実に上手く設計してあります。
座面が一番大きなRで、脚部がそれに続いており、接合部は極小Rで構成されています。
座面に体重が掛かったときに、最大R部の座面がまずたわみ(変形すること)体重を優しく包み込みます。
体重の重い人が座った場合でも、接合部の小さなRはほとんど変形せず、脚部のRが微妙にたわんで強度や形状を保つと思われます。
また荷重は左右均等に分散されて応力の集中を防いでいます。
CADで精密に応力分布や強度計算をしてみるともっとはっきりわかると思いますが、まさしく「使いやすいものは美しい」事を生で見せていただきました。
上手に強度設計されているので非常に軽く、また座ってみると高からず、低からず適度な高さは好ましいものでした。
特にお年寄りなどの場合、高すぎると座りにくく、低すぎると立ち上がりにくいのでスツールの高さというのは重要だと思います。
今、流行の椅子式座敷なんかには最適のスツールのような気がしました。
さらに圧巻は「ヤナギチェア」。
この背・肘木がなんと一本の木で成型されています。
これまでは肘と背板の接合に「フィンガージョイント」を使って組み立てたり、背板を曲げ木の接着で作ったりしている事例があったのですが飛騨産業では前人未踏の「一本曲げ木」工法に挑戦されたのです。
「肘木を左右一体化して曲げるためのナラ良材(北海道産)の確保や背板を最小の340Rで曲げる難しさを克服。理論上では不可能とされる立体曲線を含水率×曲げ圧力×乾燥時間のデータ蓄積により」実現されたとの事です。
実際に座ってみると、背板と肘木のしっくり感、一体感は流石と思わせます。
座面から背板までの高さも丁度、腰に心地よく、こちらも「シンプルな美しさ」を十分に実感できるものでした。
その後、第2テーマである、「賃金考課システム」についてM産業殿の実例を御紹介いただきながら勉強しました。今回も大変内容の濃い、実りの多い勉強会となりました。(M)
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2008年04月20日
服飾の”本物”を考える・・・・
最近、大手デパート等が、いわゆる「メンズ館」路線を打ち出しています。
”ドブネズミ”と揶揄される日本のお父さんの現状に取ってよいことなのかも知れません。
しかし、当然わが「本物探検隊」としては、この流れも”本物”か否かの視点から考えてみたいと思います。
課題意識としては、あちこちで見る「欧米人」がカッコよいことです。
太っている、やせている、禿げている、背が低いなどの欠点?をすら個性として魅せてしまう、そんな「欧米人」のファッションセンスとは、服仕立てとは・・・・。業界の方に語っていただきました。
「おっしゃるとおりヨーロッパのビジネスマンはかっこいいです。
何が違うのか・・・一言で言うと「文化の違い」だと思います。
欧米でも特にスーツ関連のファッション業界は大きく分けて「既製品ブランド」と「テーラー(オーダーメイド)」に分かれます。
そして、社会の牽引的役割を担う人、社会的地位の高い人や何かを代表する人ほど自分を表現するスーツにはこだわりを持っているようです。
で、そんな人ほどスーツ購入には後者(テーラー)を選ぶようです。イタリアのミラノで、ポリーニというカバンやに行った時、そこの店長さん(50歳ぐらい)がかっこいいスーツを着てたので「どこのブランド?」と質問すると「この近所のサルト(仕立て屋)だよ」と教えてくれました。
サイズはもとより仕事内容まで考えて自分に合ったスーツを仕立ててくれるという点に価値があるようです。
かかりつけのお医者さんや散髪屋さんのように自分の事を良く知り、的確なアドバスや商品提供してくれる点に価値を見ているようです。
ちなみに当店の「理念」はこの部分でお客様に役立ちたいという部分が主となり、既製品からオーダースーツを主体に移った理由でもあります。
欧米人は日本人よりビジネスファッションを重視します。日本人に多い「スーツを着てればいい」という道具的感覚と欧米人が大切にする「自己表現のためのスーツースタイル」という感覚に大きな違いが現れているように思います。
特に経済的に好調な地域や衰退している地域で服装文化が比例するのは、単に経済状況が良くいいものを買えるからという理由だけでは無いような気がします。
欧米のビジネスマンがかっこいい理由は大きく分けて2つあると思います。
まず、正装意識が強い事。TPOにあわせたスーツとシャツとネクタイのコーディネートだけでなく靴、カバン、ベルトを大切にし非常にいいものを身に着けそれを永く大切にします。
これが全体の印象を非常に良くします。これは日本と欧米の文化の違いを最も感じる点です。
サイズだけでなくその人の仕事やコミュニティーに合った服装をとても大切にしているように思います。ちなみに欧米では仕立て屋は「テーラー」と「カッター」という分業制になっているところがほとんどです。
お客が話をするのは「カッター」です。これは文字通り「型紙をお客に合わせて描き、カットする人」=デザインを起こす人です。「テーラー」はカッターが引いた型紙を服に仕立てる人、つまり縫製職人です。
客の満足は「カッター」とのディスカッションによって生み出されます。それを如何に完成度高く形にするかがテーラーの仕事です。
優秀なカッターにはいいお客が付きそうして顧客が増えていきます。
衿の形などデザインや着丈等のバランスはそのお店のセンスが最も出る部分です。カッターがその人に真に合ったデザインバランスをお客と一緒に作り上げるのが本来です。
ちなみにヨーロッパでオーダーした服を解いて型紙をとっても、完全にその通りのものを再現するのは困難です。縫製時に「くせどり」といって型紙をアイロンワークによって変形させながら平べったい生地を立体的な形に縫い合わせるため、解いてとった型紙の生地を縫い合わせても完全な再現は難しいのです。
しかも年月が進むにつれおっしゃるとおり人の体にも変化が訪れます。体型が変わったからといってそこのサイズだけを変えるのではなく、デザインを含めた全体的なバランスをとるのが重要です。
ちなみに日本のオーダー業界では仮縫いがただのパフォーマンスになり、サイズバランスや体のクセを診る力のない担当者が大きめに上げさせた仮縫い服を使って小さくしながらあわせていく事が多いそうです。
またその方が付加価値になり高級感と満足感が増すので意味のない仮縫いも実際にはあるようです。
特に大手の百貨店や大手オーダーチェーンの実力は実はひどいもんです。Mさんのおっしゃる通り優秀なテーラーは顧客のサイズバランスが変わったときはその部分だけでなく全体のバランスをしっかりとって型紙を作成しています。
そうする事で仮縫いと修正を繰り返さなくてもつくるときにしっかりとその都度バランスをとるときれいにとれたスーツが手に入ります。
スソがダブルである理由はその通りです。日本では「ゴミがたまる・・・」と敬遠されますが・・・(悲)。靴の行の上にワンクッションが最も美しいバランスです。がしかし、フォーマルシーンではシングルにするのが正解です。と長々と書いてしまいました。失礼しました。 (TAK)
”ドブネズミ”と揶揄される日本のお父さんの現状に取ってよいことなのかも知れません。
しかし、当然わが「本物探検隊」としては、この流れも”本物”か否かの視点から考えてみたいと思います。
課題意識としては、あちこちで見る「欧米人」がカッコよいことです。
太っている、やせている、禿げている、背が低いなどの欠点?をすら個性として魅せてしまう、そんな「欧米人」のファッションセンスとは、服仕立てとは・・・・。業界の方に語っていただきました。
「おっしゃるとおりヨーロッパのビジネスマンはかっこいいです。
何が違うのか・・・一言で言うと「文化の違い」だと思います。
欧米でも特にスーツ関連のファッション業界は大きく分けて「既製品ブランド」と「テーラー(オーダーメイド)」に分かれます。
そして、社会の牽引的役割を担う人、社会的地位の高い人や何かを代表する人ほど自分を表現するスーツにはこだわりを持っているようです。
で、そんな人ほどスーツ購入には後者(テーラー)を選ぶようです。イタリアのミラノで、ポリーニというカバンやに行った時、そこの店長さん(50歳ぐらい)がかっこいいスーツを着てたので「どこのブランド?」と質問すると「この近所のサルト(仕立て屋)だよ」と教えてくれました。
サイズはもとより仕事内容まで考えて自分に合ったスーツを仕立ててくれるという点に価値があるようです。
かかりつけのお医者さんや散髪屋さんのように自分の事を良く知り、的確なアドバスや商品提供してくれる点に価値を見ているようです。
ちなみに当店の「理念」はこの部分でお客様に役立ちたいという部分が主となり、既製品からオーダースーツを主体に移った理由でもあります。
欧米人は日本人よりビジネスファッションを重視します。日本人に多い「スーツを着てればいい」という道具的感覚と欧米人が大切にする「自己表現のためのスーツースタイル」という感覚に大きな違いが現れているように思います。
特に経済的に好調な地域や衰退している地域で服装文化が比例するのは、単に経済状況が良くいいものを買えるからという理由だけでは無いような気がします。
欧米のビジネスマンがかっこいい理由は大きく分けて2つあると思います。
まず、正装意識が強い事。TPOにあわせたスーツとシャツとネクタイのコーディネートだけでなく靴、カバン、ベルトを大切にし非常にいいものを身に着けそれを永く大切にします。
これが全体の印象を非常に良くします。これは日本と欧米の文化の違いを最も感じる点です。
サイズだけでなくその人の仕事やコミュニティーに合った服装をとても大切にしているように思います。ちなみに欧米では仕立て屋は「テーラー」と「カッター」という分業制になっているところがほとんどです。
お客が話をするのは「カッター」です。これは文字通り「型紙をお客に合わせて描き、カットする人」=デザインを起こす人です。「テーラー」はカッターが引いた型紙を服に仕立てる人、つまり縫製職人です。
客の満足は「カッター」とのディスカッションによって生み出されます。それを如何に完成度高く形にするかがテーラーの仕事です。
優秀なカッターにはいいお客が付きそうして顧客が増えていきます。
衿の形などデザインや着丈等のバランスはそのお店のセンスが最も出る部分です。カッターがその人に真に合ったデザインバランスをお客と一緒に作り上げるのが本来です。
ちなみにヨーロッパでオーダーした服を解いて型紙をとっても、完全にその通りのものを再現するのは困難です。縫製時に「くせどり」といって型紙をアイロンワークによって変形させながら平べったい生地を立体的な形に縫い合わせるため、解いてとった型紙の生地を縫い合わせても完全な再現は難しいのです。
しかも年月が進むにつれおっしゃるとおり人の体にも変化が訪れます。体型が変わったからといってそこのサイズだけを変えるのではなく、デザインを含めた全体的なバランスをとるのが重要です。
ちなみに日本のオーダー業界では仮縫いがただのパフォーマンスになり、サイズバランスや体のクセを診る力のない担当者が大きめに上げさせた仮縫い服を使って小さくしながらあわせていく事が多いそうです。
またその方が付加価値になり高級感と満足感が増すので意味のない仮縫いも実際にはあるようです。
特に大手の百貨店や大手オーダーチェーンの実力は実はひどいもんです。Mさんのおっしゃる通り優秀なテーラーは顧客のサイズバランスが変わったときはその部分だけでなく全体のバランスをしっかりとって型紙を作成しています。
そうする事で仮縫いと修正を繰り返さなくてもつくるときにしっかりとその都度バランスをとるときれいにとれたスーツが手に入ります。
スソがダブルである理由はその通りです。日本では「ゴミがたまる・・・」と敬遠されますが・・・(悲)。靴の行の上にワンクッションが最も美しいバランスです。がしかし、フォーマルシーンではシングルにするのが正解です。と長々と書いてしまいました。失礼しました。 (TAK)
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09:26
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