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Posted by 滋賀咲くブログ at

2008年05月12日

パラダイス号で車上音楽隊、高槻ジャズストの長い一日⑫

本日のジャズストリートを振り返ると、音楽を提供する(演奏やその準備)側としても、提供される(聴く)側としても本当に楽しめるお祭りだと思います。

ここにあるのは生の演奏だけ、つまり人の演奏しかありません。
特に瞬間芸術と言われるように音楽は二度と同じ演奏(録音や録画でなく)を聴くことができません。
ましてジャズの多くはインプロヴィゼーション(即興演奏)で成り立っているので、再現することはできないですから、まさに一期一会、その時、その場所でしかその音楽を体験することはできないのです。
このことをエリック・ドルフィー(1928年~1964年 バスクラリネット、アルトサックス奏者)が生前の最後のインタヴューで次のような言葉で表現しています。
when you hear music after it's over, after it's over, it's gone in the air, you can never capture it again
音楽を聴いていて、それが終わったら、音楽が終わったら、音楽は宙に消えてしまう。音楽をもう一度捕らえることはできない
人には人が必要、だからこそ人間は人間にしか不可能なたった一度しかできない演奏に感動するのでしょう。

またこのイベント自体は混沌としているようで、大人の秩序が働いていると思います。
それはジャズという音楽そのもののイメージとも重なります。
つまり民俗音楽をルーツとして始まった音楽ですが、黒人のインテリの音楽だということ。
動と静、自由に楽しむこととルールを守ること、だから続けられるのだし、続けてほしいと思わせるのではないでしょうか?

そしてここに参加するプロやアマの演奏者側からは、このジャズストリートというイベントとそれを支えてくれているボランティアの人たちへの感謝の声が絶えません。
意識の深さは別にして、演奏する人も、ステージやテントを設営する人も、炊き出しをする人も、Tシャツを売る人も、ゴミを分別収集する人もみんなで支え合うことで、このイベントが運営されているという認識を共有していると思います。
実際に行ってみて感じるのはボランティアの人たちがみんな楽しんでやっているので、自分も何かをやってみたいと思わせる雰囲気があるということです。
特に若い人たちがいろんな世代の人たちと何かをやってみるという体験を通して、コミュニティーづくりに繋がっていけばすばらしいことだと思います。

この高槻ジャズストリートがこれから先もずっと続いてほしいと心から願う帰り道でした。
  


Posted by ほんもの探検隊 at 12:40 Comments( 2 )

2008年05月12日

パラダイス号で車上音楽隊、高槻ジャズストの長い一日⑪

大満足のライブ終了後、時計は既に夜の10時を回っていましたが、本日の最終目的地である夕方行ったpiamaterに向かって夜の静かな住宅街を歩いて行きます。
本当にセッションをやってるんだろうかと思うほど静かで外からはわかりませんが、中ではかなり熱く盛り上がっていました。
普通じゃないのはトロンボーンがやたらに多いところ、最後のユニットがトロンボーン3本という編成だったからとか。
とりあえず演奏を聴いてみると、ピアニストとドラマーが酩酊しているようです。
K氏のサックスにA氏ピアニカに私がギターで参加、I'll Close My Eyesはセッションでしか演奏したことがなかったのですが心地よい曲。
Cantarope Island、So What等が続くので、座って聴ききますが酔っている人が伴奏だとフロントの演奏者もちょっと厳しそうですね。
A氏にグランドピアノを弾いてほしかったのですが、どういうわけか彼がピアノの方へ行こうとすると他の人がピアノの前に座っています。
そうこうするうちに終電の時間も気になってきたので11時過ぎにK氏とA氏の3人で出て駅まで歩くことにしました。
JR高槻駅では午前1時過ぎまで米原行きがあることを確認するとひと安心して、午前0時前発の快速で帰りました。
(写真 ※午後11時過ぎのpiamater店内、さすがに表情が疲れてますが、みなさんまだまだ元気ですね。)   


Posted by ほんもの探検隊 at 12:39 Comments( 0 )

2008年05月12日

パラダイス号で車上音楽隊、高槻ジャズストの長い一日⑩

次の曲はラテンナンバーでピアノが刻むリズムが始まった途端身体が動きだすような曲。
この曲でも10分以上はあったと思います。

そして最後はとっても和むメロディー。
緊張、躍動、緩和3曲セットで1ステージという感じでした。
時計を見ると全部で1時間20分、堪能いたしました。
(写真 ※入口近くで演奏するので解放されたドアの外にも沢山のお客さんが集まります。しかも、この上は吹き抜けになっていて2階からも見られるようになっています。(日野皓正クインテットの演奏のとき2階は貸し切りでしたが)   


Posted by ほんもの探検隊 at 12:37 Comments( 0 )

2008年05月12日

パラダイス号で車上音楽隊、高槻ジャズストの長い一日⑨

石井彰氏のピアノやヒゲゴジラ金澤英明氏のベースの後に続くのがドラマー和丸君ですが、最初年齢を聞いてなかったのですが、ものすごいドラムだなとか思っていたら17歳とは本当に驚きです。
以前ポカリスウェットのCMで福山雅治と共演してたのは彼なんですね。
そして最初のテーマに戻るのですが、テーマの中でも各パートのソロが演奏されるという構成。
ほとんど40分以上の曲がここで終了しました。
フリージャズの範疇に入る演奏なのかも知れませんが、無秩序なものではありません。
現在の日野さんのスタイルなのですね。
スタンダードナンバーのようなジャズを期待されていたような方には、どのように聴こえたのかを知りたかったです。
(写真 ヒノテルとタダセイのバトルで演奏は最高潮に・・・。)   


Posted by ほんもの探検隊 at 12:34 Comments( 0 )

2008年05月12日

パラダイス号で車上音楽隊、高槻ジャズストの長い一日⑧

しばらくして日野さん他メンバーが降りてきました。
それにしてもこんなところで日野皓正さんのライブを無料で見せてもらっていいんでしょうか?
楽器のセッティングが完了すると、リズムがあるのかわからないような不思議なテーマが始まります。
日野さんのトランペットのメロディーに多田誠司さんのアルトサックスが合わせているようですが、後で同じメロディーが出てくるのでこれはおそらくちゃんと楽譜に書かれたものなのでしょう。
これだけでも5分以上、その後に各メンバーのソロ。
タダセイさんってやっぱりすごい、それに65歳の日野さんはものすごいパワーで吹きまくります。
そして二人の掛け合いは熱いです。(写真 日野皓正クインテット ここはNY?高槻にいるということを忘れてしまう瞬間)
  


Posted by ほんもの探検隊 at 12:07 Comments( 0 )

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