2008年12月29日
ふと気が付けば⑤
このような、私達の持っている文化の“深み”と“連携力”をもっともっと学び、そして経営や生き方に活かしていくことが出来れば、現在の逆風も恐れる事はないでしょう。むしろ“本物こそ生き残る”と言う事に確信が持てる年に2009年はなるに違いないと思います。来るべき2009年も、一層“本物にふれ、本物に学び、本物を目指す”活動を続けて行きたいと思います。各位のご指導ご協力を改めて御願いいたします。(M)
Posted by
ほんもの探検隊
at
17:19
Comments(
3
)
2008年12月29日
ふと気が付けば④
日本(人)の持つ“連携力”を証明する事例も学ばせて頂きました。近江八幡といえばヴォーリズさんと言われる、W.M。ヴォーリズ師。若い未経験なアメリカ人が宗教的な熱意一つで当時未開?と言っても過言ではない日本の近江八幡に移り住み、やがて帰化されるまでになります。素人と言われても、住む者に優しい風格と味わいを持ったヴォーリズ建築はとても好ましいものです。「真・善・美」を兼ね備えた建築であるからこそ、その保存を多くの人が望むのだと思います。また大津在住のブライアン・ウイリアムズ画伯の事も忘れてはなりません。決して閉鎖的ではなく、異国の人、異文化との融合を受け入れる土壌や文化が間違いなく、わたしたちの地域・近江や日本にはあるのだと思います。そしてそこから「柳チェア」や、活機園と言った日本人の手になる優れた洋風建築が生まれ、「クラシコ・イタリア」を目指すテーラーが生まれてくるのだと思います。(M)

Posted by
ほんもの探検隊
at
17:18
Comments(
0
)
2008年12月29日
ふと気が付けば③
次に注目すべきは“連携力”です。「真・善・美」がそれぞれの本質を保ったまま、高い次元で統一されるためには、一見対立すると思われるものが相互に刺激しあい、浸透しあうことが必須条件となります。人種や地域、時間を越えて心に伝わってくる、イタリア料理やチーズの味わい、薪ストーブの暖かさ、JAZZの楽しさなどの“本物”を素直に、幅広く、日本人は受け入れてきました。そしてそれらを尊敬し、出来る限り伝統のテイストを再現し、保ち続ける努力をしています。と同時に、その優れた部分と、日本(人)が新たに創り上げることの出来る、更なる高次元での統一化を目指すという事を行なっています。10年後20年後の永田シェフの産み出す“ジャパネスク・イタリアン”が楽しみですし、「共働学舎」の産み出す日本のチーズは素晴らしい物です。ある意味完成されたヨツールの薪ストーブですが、日本の気候、木質、住宅事情などにもっと適合した「日本の薪ストーブ」がいずれ産み出されるでしょう。ナベサダはじめ多くのJAZZメンが志す、“日本人のJAZZ”も、深い精神性と未来の可能性を感じさせます。(M)
Posted by
ほんもの探検隊
at
17:17
Comments(
0
)
2008年12月29日
ふと気が付けば②
まず“深み”についてです。これまでの“本物探検”では、京都南座の一等席で“歌舞伎”に魅了されました。さらにびわ湖沖島に渡って、日本が世界に誇るファーメントフード(発酵食品)鮒寿司をはじめ、湖の恵みを堪能させていただきました。八日市の名店“招福楼”のおもてなしの粋を味あわせていただきました。当然の事ですが世界の様々な場所で、人々が生き、暮らす中でその地域に最適な文化が生まれ育まれています。そしてそれがその地域の人々(のみならず広く人間一般)に大きな感動と、人として生きる喜びを伝えるのは極めて自然な事なのでしょう。私は本物=「真・善・美」の高次元統一的存在であると考えています。本物と偽者を区別する「真・善・美」のそれぞれの要因が、高い次元で統合されるためには、長い時間が必要なのだと言えます。この意味において、短期的に結果を出そう、スピードこそ命と言う生き方や経営は“本物”足り得ない、つまり永続的に“世のを治め民を救う”真の経済の担い手足り得ないと断じる事ができると思います。(M)

Posted by
ほんもの探検隊
at
17:12
Comments(
0
)
2008年12月29日
ふと気が付けば①
ふと気が付くと、多忙にまぎれてブログの更新が暫く出来ていませんでした。(反省)
2008年もまもなく幕切れとなりますが、今年を“本物探検”の視点から少し振り返ってみたいと思います。
2007年から08年はアメリカのサブプラ問題から始まって、リーマン不況にいたる激震が走りました。その痛みがどこまで続くのかすらまだはっきり見えていません。本来、金融は経済のバイプレーヤーです。それが、金の力で人の欲望をあおり、その欲望の肥大化でまた金を儲けるという、詐欺的ビジネスを推し進めてしまった事、そして世界がそれを防ぎ得なかった(あるいは便乗してしまった)ことが主な原因と言えます。これこそまさに経済(経世済民-世を治め民を救う『晋書』)の自殺行為でした。
2009年はある意味、この偽者経済が大破綻し、本物の経済が復活する年となるのではないでしょうか?日本は“モノつくり”大国と言われます。アジア諸国のキャッチアップはあるにしても、時間をかけて築き上げられた“深み”と、アジアにはない“連携力”の強さ、そして経営者と社員の一体感・信頼感は日本の中小企業にとって大きな武器であり、これに気づき、これを活用する事が苦境打開と今後の持続的な経営を生み出すヒントになる事は間違いないと思います。2009年はこの芽が育まれ育っていく年になると思います。(M)
2008年もまもなく幕切れとなりますが、今年を“本物探検”の視点から少し振り返ってみたいと思います。
2007年から08年はアメリカのサブプラ問題から始まって、リーマン不況にいたる激震が走りました。その痛みがどこまで続くのかすらまだはっきり見えていません。本来、金融は経済のバイプレーヤーです。それが、金の力で人の欲望をあおり、その欲望の肥大化でまた金を儲けるという、詐欺的ビジネスを推し進めてしまった事、そして世界がそれを防ぎ得なかった(あるいは便乗してしまった)ことが主な原因と言えます。これこそまさに経済(経世済民-世を治め民を救う『晋書』)の自殺行為でした。
2009年はある意味、この偽者経済が大破綻し、本物の経済が復活する年となるのではないでしょうか?日本は“モノつくり”大国と言われます。アジア諸国のキャッチアップはあるにしても、時間をかけて築き上げられた“深み”と、アジアにはない“連携力”の強さ、そして経営者と社員の一体感・信頼感は日本の中小企業にとって大きな武器であり、これに気づき、これを活用する事が苦境打開と今後の持続的な経営を生み出すヒントになる事は間違いないと思います。2009年はこの芽が育まれ育っていく年になると思います。(M)
Posted by
ほんもの探検隊
at
17:10
Comments(
0
)