2007年12月24日
歌舞伎探検レポート―Part1―
去る2007年12月7日に、初めての「歌舞伎探検」に行ってまいりました。場所は京都・南座。席は1等席(前から4列目)と言うプレミアムシートです。一応誰でも買える事にはなっていますが、そこはそれ、普通にはなかなか手に入らないというプレミアシート。とある有力筋にご無理を御願いしてゲットさせて頂きました。(わが探検隊の人脈はすごいです!)いつもの癖でオペラグラス持って行ったのですが全く無用の長物でした。花道の真横でも在りましたので、松本幸四郎さんや、片岡仁左衛門さんの「皺」まではっきりと・・・(笑)席についてのまず第一印象は、椅子が小さい。何せ歴史のある「南座」。昔の人は小さかった?ちょっとサイズの大きめの人は長時間は苦しいかも・・・・。(この長時間が曲者であることは後でわかります)とはいえ独特の黒・柿・萌黄3色の定式(じょうしき)幕が、いやがうえにも歌舞伎の雰囲気をかもし出します。ややあって、チョーンチョーンと拍子木が・・。静々と幕が引かれると、
そこは目くるめく錦絵の世界。松本幸四郎さんの「梶原景時誉石切」の始まり始まり~。歌舞伎の魅力の第一はずばり「動く錦絵」とにかく美麗!動きの美しさ、とくに所作事と言われる舞踊は一つ一つの動きの華麗なこと。目を奪われます。そして役者は一つ一つの動作、手や足の位置、目線など最も美しく見えるように日々練習に精進しているのだそうです。たとえば「勧進帳」での弁慶が見得を切るときに手にした数珠の房が舞台面すれすれに無ければならない、この形が一番美しいのだそうです。(M)

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2007年12月20日
イタリア食材探検 Part7
今回の「イタリア食材探検」は決して、舌で味わうことだけが目的では在りませんでした。近江坂本の本物食材の名店「ゼフィルス」の神谷公一郎ご夫妻にも参加いただいて、イタリア食材(オリーブオイル・パスタ)についてお話いただきました。オリーブオイルはイタリア料理に使われる油・・・程度の予備知識しかなかったのですが、油と呼ぶにはあまりに広く深い、オリーブオイルワールドにすっかり感心してしまいました。ワインのようにテイスティングもさせていただき、「シクラム」の爽やかさ、薫り高さを実感しました。「青リンゴ」のようなと表現されていますが、その名にたがわないものです。今回の前菜のドレッシングとして使われていましたが、なんとも美味なものでした。ある隊員は刺身にかけて食し、喜んで居ります。「カルパッチョ」はこの「シクラム」のようなオイルで創られてこそなのでしょう。オリーブオイルは、菜種油やごま油など種からとる油と違い、「果汁」です。種から絞る油と比べて酸化が遅く、風味が長持ちします。種類も800~1000種類もあるそうで、これからのオリーブオイル探検の楽しみが増えました。神谷ご夫妻、ありがとうございました。(M
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2007年12月14日
イタリア食材探検 Part6
いよいよドルチェ(デザート)の登場です。まず「リンゴのスフォリアティーナ」というなんとも難しい名前のパイです。予定メニューでは「チェザーレ流リンゴパイ」になっていましたから、もしかしてこれが「チェザーレ・ジャッコーネ・オリジナル」なのかも知れません。焼きたて熱々のパイ生地の中に薄くスライスしたリンゴが出てきます。でもこのパイ、さくさくしているだけではなく、何故か、もっちり感が在り舌を楽しませてくれます。そして適度に熱いリンゴのスライスは香りも味も倍化されて絶妙。何かのジャムか蜂蜜も味を膨らませているのですが、その正体は私の舌では判りません。ドルチェその2は、ヘーゼルナッツのトルタ。お皿のように大きな素朴なクッキー地に、細かく砕かれたナッツがトッピングされています。ほんとに素朴な焼き菓子です。残念ながらこの辺りで、お腹が先に「コース終了」状態になってしまいました。(でもトルタはしっかり持ち帰り、お家で賞味させていただきました。もっと食べたいので、どっかに売っている所は無いかいね?)
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2007年12月13日
イタリア食材探検 part5
次はセコンド・ピアット(主菜・第2皿)。豚スネ肉のボイル・季節の野菜添え。この豚肉がまた絶品。豚肉そのものの味が、風味と野趣の絶妙なバランスで味わえました。これが豚肉のおいしさなんだと気がつかせていただきました。誤解を恐れず言いますと、肉の美味しさのある部分はかすかに見え隠れする「獣臭さ」なのだと。「ジビエ」(野生動物)料理は食したことは無いので、勝手な空想ですが、もしかするとこのような趣のある料理なのではないかと・・・。勿論豚は家畜で、野生動物ではありませんが、永田シェフは、全国を探して岐阜県恵那市の養豚農家から、この豚を仕入れておられます。農家が健康に注意し、極力抗生物質などを使用しない、限りなく「野生動物」に近いものを仕入れておられるからこそ、リスクを犯してギリギリの調理が出来るのかもしれません。この一皿で、料理の奥深さを味わわせていただきました。勿論、付け合せの温野菜もはずせません。特に巣揚げしてローズマリーをまとったプチジャガイモは、この野趣に富んだ肉料理をしっかりと支えます。にんじんのグラッセとゆで玉ねぎも、豚肉とジャガイモの間を取り持つ立派な働きをしています。そしてオリーブオイルとバジル(たぶん)のソースが、そよ風のように吹き渡ります。(千の風??)(M)
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2007年12月13日
イタリア食材探検 Part4
プリモ・ピアットと呼ばれる主菜の第一皿。5分搗き(セミインテグラーレ)デュラム小麦のペンネ、ブッタネスカソースです。このペンネは5分搗きらしくザラッとした食感と小麦の味がするしっかりしたものでした。これを食べつけると普通のパスタはきっと頼りなくなるようなしっかりした存在感のあるペンネです。色も「玄米」のような色をしています。で、それに合わされたブッタネスカソースはこれまた絶品。このソースはトマト、ケッパー、アンチョビ、にんにく、鷹の爪、オリーブオイルなどをソテーして煮詰めるソースです。保存の利く食材で作るので結構ポピュラーなソースと言えます。トマトを直接味わっているような風味があり、かつケッパー、オリーブオイル(残念ながら、どのようなオイルなのかは不明)アンチョビなどの渾然とした香味が味わいをさらに深くしています。勝手にイタリアの風や陽の光を感じてしまいました。こんなパスタ、毎日食べたい!。このペンネは小麦の外殻を半分残して、粉に引いてあります。全流粉には及びませんが、今注目の「低インスリンダイエット=地中海式ダイエット」(低炭水化物・高オリーブオイル・高植物性たんぱく質)にも有効だそうです。(M)

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