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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年06月11日

画家の試み~ブライアン・ウイリアムズさんの事

滋賀県・大津市在住のアメリカ人画家、ブライアン・ウイリアムズさんのお話を聞く機会があった。ブライアンさんは、1970年代、ベトナム戦争の最中「病める大国」アメリカに嫌気がさして、自分が描くべきものを求めて世界へ旅立った。その旅の最初に訪れた日本がブライアンさんを魅了した。そして、それから今日に至るまで、びわ湖を真ん中に置いた滋賀・近江の景観をブライアンさんは描き続けた。直線ではなく、美しい曲線に囲まれた景観が、さまよえるブライアンさんの心を癒したのだろう。それ以降、ブライアンさんの絵画のモチーフは優しい曲線による風景となっていく。荒々しいヒマラヤの山々もブライアンさんの絵筆にかかると、どこかに人懐っこさを垣間見せる。独りよがりの論理をまっすぐにかざし、自らが信じる正義(ジャスティス)に猛進するアメリカという国の一面に対するアンチテーゼが、ブライアンさんの描く風景なのだろう。そして、画家は更に自らの絵画表現を進化させる。“曲面絵画”(パラボリック・ペインティング)と自ら命名した新しい試みがそれである。ブライアンさんの曲線への憧憬は3次元へと進化してゆく。たしかに曲面絵画を前にすると、その独特の奥行感、空間のリアリティに魅了される。たまたまあった曲面板に描くのではなくて、絵画的効果を求めて曲面板まで自作する(フリーシェイプパネル)というその姿勢になみなみならぬ画家のメッセージがこめられている。(M)

  


Posted by ほんもの探検隊 at 09:54 Comments( 0 )

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