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Posted by 滋賀咲くブログ at

2008年03月05日

ヴォーリズ建築展~番外編①~

近代美術館の講堂で3月2日行われました特別講演会「窓からの眺め」神戸女学院キャンパスに見るヴォーリズの美学]にまたまた出かけていくことになりました。

主催の美術館側はこういった建築に関するもので作者本人(もちろんいらっしゃいませんが)ではない講演なので少人数になるだろうと想像されていたようですが、蓋を開けてみれば200名入れる講堂は立ち見まででる状態で、あわてて主催者側がパイプ椅子を出したのですが、不足していたために席の前にカーペットの上に直に座ってもらうくらいで大変盛況で250名をくらいになったのではないでしょうか。

このあたり滋賀で開催されたということもありますが、いかに一般の方もヴォーリズに対して関心があるかを知らされました。

まず神戸女学院大学文学部教授の濵下正弘教授の講演を聴講したのですが、とてもハイソ(ハイソサエティ)な雰囲気のOGらしき女性(しかも学生から上品なマダムまでかなり年齢層の厚い)が多く来られてまして、講演後には花束まで渡されるのには驚きました。

現役の神戸女学院の学生さんから、杖をついて入って来られたかなり高齢(失礼)のご婦人まで、もちろん建築設計関係者らしき方々も大勢いらっしゃるようなんですが、若いカップルやファミリー(途中で小さな子供の声も聞こえる)など一般の方もいらっしゃったと思います。

美学が専門の濵下教授のテーマは、岡田山キャンパスの建築群の様々な形の窓を通して、室内から建築と自然が調和した外の景色を感じるというもので、たくさんのスライド写真を通してそこが日本とは信じられない美しい世界を堪能いたしました。(デューク)   


Posted by ほんもの探検隊 at 16:50 Comments( 0 )

2008年03月03日

ヴォーリズ建築展~Part2~

この展覧会の見所・・・・・・できればオペラグラスを持参されることをお勧めします。展覧会にオペラグラス?と不思議に思われるかも知れません。ヴォーリズ事務所が設計・施行した「関西学院大学」「神戸女学院」の建設当時のジオラマが展示されています。これは非常に精巧なもので、建物の細部のディティールだけでなく、芝生に寝そべっている人物など「オペラグラス」で覗くとより、リアルに感じることが出来ます。(少数ですが、館内貸し出し用のものもあるようです)私が感心したのが、関西学院大学の一角に作られた外国人教員用の宿舎。10棟設けられたこれらの住宅はスペイン風の瀟洒な外観を持ち「よく観察すると、同じデザインのものはなく、各戸に個別の意匠が用いられている」(ヴォーリズの西洋館・山形政昭)ことまでわかります。私は以前から疑問があって、何故昨今の日本の新興住宅にスパニッシュテイストな物が多いのか(オレンジ色のスペイン瓦や白漆喰の塗り壁って妙に目立ちません?)と思っていたのですが、実はヴォーリズさんの“仕業”だったのかも知れないと思いました。「関西学院のこのキャンパスが開校される昭和初期に、阪神間住宅地域に広くスパニッシュ・スタイルの洋風住宅が根付いていった」(同)のでしょう。豊かな国アメリカのイメージと高級住宅街に好んで立てられた、スパニッシュ・コロニアルの住宅はヴォーリズの理想どうり多くの日本人の心を捉えたのだと思います。(M)   


Posted by ほんもの探検隊 at 12:37 Comments( 1 )

2008年03月01日

ヴォーリズ建築展―Part1―

2008年3月1日、滋賀県立近代美術館で開催中の「ウイリアム・メレル・ヴォーリズ展」を隊員12名で探検して参りました。当日は坪田さんのご子息(中2)と、学芸員の平田氏の特別解説を御願いして、ヴォーリズさんの人となりと建築をよく理解することができました。(坪田さん、御両名まことにありがとうございました)。ヴォーリズさんは「吾々の主張するところは、建築上の様式の非常に目立った進出を試みんとするものではなくて、至極簡単なる普通の住宅を始め、条件の多い建物にいたるまで、最小限度の経費を持って、最高の満足を与える建築物を、人々に提供せんと一途に努力し来たった。~日常生活の使用に対して、住み心地のよい、健康を守るに良い能率的建物を要求する熱心なる建築依頼者の需に応じて、吾々はその意をよく汲む奉仕者となるべきである」という理念で建築設計を行いました。とは言ってもヴォーリズさん自身は、正式の建築設計を学んだことはなく、あくまで「偉大なるアマチュア」だったと言えます。しかしキリスト教理念を高く掲げ、施主への奉仕を旨とすることによって、「際立ったデザインや空間表現を備えたAクラスの作品に属するものではないが、住宅としての上質の空間と、気がつくと感動を覚えるような収納の設備など、住宅としての要件を見事に備えている」(ヴォーリズの西洋館)建築を多数残しています。ヴォーリズさんが設計コンセプトやアイデアを出し、チェーピンや吉田悦蔵を始めとした、「ヴォーリズ建築設計事務所」の俊英たちがデザインした当時としては最先端の建築群です。例えば先般、心無い町長によって壊されかけた「豊郷小学校」は、伊藤忠の古川鉄次郎氏がヴォーリズさんに建築を依頼し、寄贈したもので鉄筋コンクリート造り、内線電話や、広く明るい図書館、伸び伸びとした環境を作り出す広い廊下など理想的な教育空間を作り出しています。とくに階段は緩やかな斜度で設計され、踊り場のコーナーはラウンド形状となっています。子供たちが壁にぶつかったりしない優しい配慮です。また雰囲気をも丸く優しいものにする視覚効果も在ります。さらに秀逸なのは手すりに取り付けられた「ウサギと亀」の寓話の彫像。これは子供たちに努力の積み重ねの大切さを具体的に語りかけると共に、手すりを滑り降りる危険な遊びを断念させる効果も在ります。大阪城の建築費用をも凌ぐという、当時東洋一といわれたこの建造物は、その教育に対する思いと共に長く保存・活用されるべきものだと思いました。(M)(写真は県立近代美術館外観・内部は撮影禁止でしたので・・   


Posted by ほんもの探検隊 at 20:42 Comments( 2 )

2008年03月01日

ウィリアムメレルヴォーリズ展!

今から「ほんもの探検隊」ウィリアムメレルヴォーリズを極めます!

チューターは坪田親子さん。

ちなみに画像上は弊社試作中の「取り出しやすい名刺入れ」
  


Posted by ほんもの探検隊 at 09:52 Comments( 2 )

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